「頭の中にある空想を絵として形にできたら…」
でも、なかなか思うように描けない。
そんなときにおすすめなのが、「空想ラフスケッチ」です。
ラフスケッチは、ふと思い浮かんだものを描くような気軽なものです。
まずは自分がどんな世界を描きたいのか、どんなモチーフや色が好きなのかを見つけることから始めたり、イメージを膨らませるために手を動かしてみるといいかもしれません。
この記事では、空想ラフスケッチを楽しむための7つのヒントをご紹介します。
空想の風景や空想上の生き物などを描きたい方のヒントになればうれしいです。
空想ラフスケッチとは?

空想ラフスケッチとは、まだ形になっていない「想像の世界」を描きながら広げていくスケッチのこと。
「こんな世界を見てみたい」「こんな生き物がいたらいいな」
そんなふうに思い浮かぶものを自由に描くことで発想が広がります。
絵を描く前の構想の段階で、世界観やキャラクター、ストーリーなどざっくりとでも形にしておくと、その後の制作がより楽しくなったり、独創的な絵ができたりします。
キャンバスを前にどう描いたらいいのかわからない、手が止まってしまう方は、この空想ラフスケッチを描いてみるといいかもしれません。
空想ラフスケッチを楽しむ7つのヒント

ここからは、空想ラフスケッチを楽しむ7つのヒントをご紹介します。
- 好きな作品集や画集を参考にする
- マインドマップを描く
- 好きな要素を組み合わせる
- 物語を想像する
- 自分の“見たい世界”を描く
- オリジナルのキャラクターをつくる
- 絵のコンセプトを考える
① 好きな作品集や画集を参考にする
「この絵、すごくいいなぁ~」
絵が好きな人はきっと、こう感じる場面が多々あるかと思います。
自分の心が惹かれる作品にたくさん触れることで自分がどんな世界を描きたいのかが明確になってきます。
お気に入りの絵本、作品集、画集などをめくってみて、心に響く色や世界観、構図を見つけてみてください。
また、ピンタレストで好きな画像をコツコツ集めておくと絵を描くときの構想の元になるのでとてもおすすめです。
「この光の感じが好き」「こういう模様のある服を描いてみたい」など、小さなトキメキが空想の世界を広げるヒントになります。
② マインドマップを描く
アイデアを広げるのに便利なのが、マインドマップです。
たとえば「海」という言葉を中心に書き、そこから思い浮かぶ言葉を周りに書いてみます。
「魚」「砂浜」「カフェ」「旅」「散歩」「南国」…のように連想を広げていくと、少し視点が変わり面白いアイデアが出てきたりします。
いくつかのキーワードを組み合わせてもいいし、ラフを描きながら進めてもいいですね。
全く関係なさそうな要素をつなげてみると、不思議な世界観が生まれてくるかもしれません。
③ 好きな要素を組み合わせる
画集やマインドマップなどで自分がワクワクするモチーフや要素が見つかったら、それをいくつかピックアップして組み合わせてみます。
たとえば、「鳥」「海」「洋菓子」など単体ではよく見るモチーフでも、組み合わせてみると全く新しい発想が生まれます。
「海の中で洋菓子を作る鳥の店主」とか「洋菓子を運ぶ大きな鳥が海を渡る様子」など、自由に空想してみてください。
④ 物語を想像する
好きな要素を組み合わせてみると、なんとなく物語が浮かんできそうな瞬間があります。
「このキャラクターはどこへ行くのか」「このモチーフにはどんな意味があるのか」「どうしてその場所にいるのか」
一枚の絵の中に、どこか物語性を感じると見る人もその世界に引きこまれて、想像を楽しんでくれたりします。
登場するキャラクターのセリフを考えてみたり、メモしながらラフを描いていくのも空想ラフスケッチの楽しいポイントだと思います。
⑤ 自分の“見たい世界”を描く
空想が好きな人は、自分が見たい世界、行きたい世界というものがあると思うのです。
ぜひそれを描いてみましょう。
こんな世界を見てみたいというワクワク感は絵を楽しく描くことにつながるし、何よりオリジナリティのある世界観を作りやすいと思います。
たとえば、動物たちが愉快に心地よく暮らす星、クジラに乗って旅する3人組、魔法の飴玉を作る小人など、自由にスケッチしていくと、自分だけの空想世界が広がっていきます。
⑥ オリジナルのキャラクターをつくる
空想世界にはきっとそこにしかいない住人たちがいます。
彼らは、どんな性格で、どんな服装をして、どんな暮らしをしているだろう。。
少し想像してみると面白そうですよね。
たとえば、「この子はお月様に手紙を書く仕事をしている」「この子は星屑を集めて研究する小人」みたいな感じです。
この世界に暮らす住人は?と問いかけながらラフスケッチを描いてみると、あなただけのユニークなキャラクターが生まれるかもしれません。
⑦ 絵のコンセプトを考える
なかなか手が動かない、描いてもあまりしっくりこない場合は、絵のコンセプトを考えてみるといいかと思います。
コンセプトとは、「核となる考え方や方向性」のようなものです。
「この作品で自分は何を伝えたいのだろうか?」
これを一度問いかけてみると描きたいもののイメージが浮かびやすくなります。
たとえば、
- 自然の中で過ごす心地よさ
- 生きものの命の優しさや温かさ
- 光が差し込む風景の美しさ
少しぼんやりしていますが、その絵が伝えたいことや軸になるテーマを考えてみます。
また、見えないものを絵にして表現するのも絵だからこそできることですよね。
「やさしさや心地よさを表現したい」「静寂の中にある光を描きたい」など、感情や空気感にフォーカスすると、表現の方向性が見えやすくなります。
まとめ
空想ラフスケッチは、頭の中にある世界を目に見える形にするために役立つものかなと思います。
空想画の魅力は、正解がなく自由に想像できること。
「こんな世界あったらいいな」「こういう風景を見てみたい」
心のままに描いてみると、どんどんイメージが広がって絵の材料になるネタが生まれると思います。
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