「自分の本当の望みがよくわからない」
「今の目標って心から叶えたいことなのかな…」
そう感じることはありませんか?
私も以前から「画家になりたい」と思っていたけれど、ふとした瞬間に、「本当にそれがやりたいことなのか」と立ち止まることがありました。
もしかしたら今ある夢や目標はもっと大切なことを叶えるための「手段」にすぎないのかもしれません。
この記事では、「好きなこと」と「譲れない価値観」という2つの視点から、本当に望んでいる生き方に近づくヒントをお届けします。
「画家になりたい」それは本当の望み?

私が「画家になりたい」と思った理由。
それは、昔から絵を描くことが好きだったからです。
でも、それはただ自分の心が満たされて描くのが楽しいから。
ここで「画家になってどうしたい?絵で何を表現したいの?」
そう聞かれたとしたら、
心の奥底には「人にやすらぎを届けたい」「見る人がホッとできる時間や空間をつくりたい」そんな気持ちがありました。
私にとって「画家になること」は、それを叶えるための手段でしかなかったのです。
私の本当の望みは、絵を通して誰かの心に寄り添い、その人が自分らしく心地よく生きてくれたらうれしいなという思いでした。
もし、絵を描くことがそれほど好きでなく、ただ人にやすらぎを届けたいと思うなら、画家になるよりも他に自分が得意なことでできることがあると思います。
文章を書くのが得意なら物語を描いて読者を癒すこともできるかもしれないし、人の話を聞くのが得意ならカウンセラーのような形でじっくり相手と向き合うのもいいかもしれません。
「好きなこと」だけでは、満たされない理由

「好きなことを仕事にしたい」
これはとても大切な考え方だと思います。
でも、好きなことだけを軸にして生きようとすると、途中でどこか違和感や満たされないように感じることもあるのかもしれません。
それは、きっと自分が大切にしている「価値観」とズレた働き方や暮らしをしているからかも。
たとえば、絵を描くのが好きでも、
- 外に出るより家で過ごしたい
- 静かな空間で作業したい
- 心身ともにゆとりのある暮らしをしたい
- 想像の世界や物語性のある絵を描きたい
そんな自分だけの「譲れないもの」があるはずです。
だからこそ、「好きなこと」+「譲れない価値観」をセットで考えることが、自分らしい生き方を見つけるヒントになるのです。
自分の「譲れない価値観」を書き出してみよう

では、あなたが「どうしても譲れないもの」って、どんなことでしょうか。
それは、日々の暮らしの中で「こんな暮らしが心地よい」「これがあると安心する」「自分らしくいられる」そう感じるものの中にあります。
以下の問いを使って、紙に書き出してみてください。
- どんなときに心が落ち着く?
- どんな環境や空間が心地よい?
- 「これだけは譲れない」と思うことは?
- 子どもの頃からずっと大切にしている感覚は?
たとえば、
- ひとりの時間と空間
- 心と身体の健康
- 自然とつながっている感覚
- 自分のペースを大切にすること
こうした「価値観」は、自分の行動や生き方の土台になっていることが多いです。
「好き」×「譲れないもの」が自分の本当の望み。

「好きなこと」と「価値観」を掛け合わせると、自分だけの「本当の望み」が見えてきます。
たとえば私の場合、
- 好きなこと:絵を描く、空想世界をつくる
- 譲れないこと:家にいられる生活、ゆとりのある暮らし、一人で過ごせる空間
これらを掛け合わせると、「家にいながら心がほっとするような、空想世界を絵で表現する」
という軸が見えてきました。
この軸があることで、「自分はどういう絵描きでありたいのか」「どんな暮らしが理想なのか」「絵で何を届けたいのか?」に目を向けることができます。
仕事は人生のほんの一部で、生きることは暮らすことだから。
自分の理想の暮らしが先にあって、そのあとに自分に合う働き方を考えていくことが大切だと思います。
「画家になる」ことがゴールではなく、自分が何を大事にしていてどんな暮らしをしたいのかを明確にした上で「自分が見たい世界を絵で表現していくこと」が大切だと気づいたのです。
おわりに:肩書よりもどうありたいのか
叶えたい目標や夢について思うとき、私たちは「〇〇になる」という肩書きや形にこだわってしまいがちです。
でも、本当に大切なのは、そうなることでどんなことをしたいのか、どんな人にどうなってほしいのかという視点だと思います。
「本当の望み」は、あなたの中にある。
それは、好きなことと、どうしても大事にしたいと感じる価値観の交わる場所にあるのではと思います。
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