
こんにちは、繊細な心の絵描き、まゆ(@mayu_artgram)です。
私は始めのころ、アクリル絵具とアクリルガッシュが違うものだということを知りませんでした。
アクリル絵具だと思って使っていたら、実はアクリルガッシュだったということに驚き、全然違う絵具だったのだと戸惑ったことを今でも覚えています。
私自身、最初はまったくの初心者で、どの絵具を選べばいいのかよくわからずにいました。
この記事では、アクリル絵の具とアクリルガッシュの違いや特徴、そして初心者にぴったりの選び方をお話していきたいと思います。
実際に使ってみた感想や、おすすめのメーカーも紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
アクリル絵の具とは?基本の特徴と魅力

アクリル絵具とは、水で溶けるけれど乾くと耐水性になる不思議な絵の具です。
水彩と油彩のいいとこ取りのような存在で、乾くのが早く、重ね塗りもしやすいのが特徴。
紙だけでなく、キャンバスや木、布など、さまざまな素材に描くことができます。
乾燥すると耐水性になるので、表面がしっかりと固まり、上から何度でも描き足せるのが魅力ですね。
時間をかけて少しずつ仕上げていきたい人や、何層にも色を重ねたい人にぴったりの絵の具かなと思います。
私自身、初めてアクリル絵具を使ったときは、その発色の良さと柔軟性に感動したのを覚えています。
特に透明感のある表現や、色を何度も重ねて奥行きを出したいときに便利です。
▼ターナー色彩のアクリル絵具「U‐35」は発色がよく価格もお手頃。
▼リキテックスのアクリル絵具は、程よい硬さで伝統的な色合いが多い。
アクリルガッシュとは?不透明さが魅力の絵の具

アクリルガッシュは、「不透明アクリル絵具」とも呼ばれ、水彩のような使いやすさとマットな質感が特徴です。
乾くとツヤのない落ち着いた仕上がりになるため、ポスターやデザイン、イラスト制作に使われることが多い絵の具です。
一番の魅力は、下の色をしっかり隠すほどの「隠蔽力(いんぺいりょく)」の高さと、色の再現性の高さ。
たとえば、空や服などの「フラットな色面」を表現したいときに、とてもきれいに仕上がります。
ただし、ここで注意したいのが、アクリル絵具に比べて耐光性・耐久性が弱いという点です。
乾いた後の塗膜がややもろく、時間が経つとひび割れが起きることもあります。
また、光によって退色(色あせ)しやすいため、長期展示や販売を前提とする絵画作品にはやや不向きなのかなと思います。

私は、アクリル絵具で描いているつもりが、なんとアクリルガッシュで描いていたということがありました(-_-;)
完全にアクリル絵具との違いを分かっていなかったのです。
アクリルガッシュで描いた作品は厚く盛り上げた部分がひび割れていたので、なぜだろうと思ったときに、これがガッシュという絵具だと知りました。。
アクリル絵具でであれば、厚く盛り上げたとしても柔軟性があるのでひび割れてしまうことはなかったのです。
そんな経験から、アクリルガッシュはイラストやスケッチ、趣味で描く作品に向いていると感じています。
アクリル絵具とアクリルガッシュの違いと使い分けのポイント

アクリル絵具とアクリルガッシュはどちらも「水で溶けて乾くと耐水性になる絵具」ですが、目的に応じて選ぶことで失敗を防ぐことができます。
項目 | アクリル絵具 | アクリルガッシュ |
---|---|---|
発色 | 透明感あり/ツヤあり | 不透明/ツヤなし(マット) |
乾燥後の性質 | 柔軟性・耐久性が高い | 脆く、ひび割れやすい |
耐光性 | 高い(退色しにくい) | 低め(退色しやすい) |
使い道 | 絵画制作、展示販売向け | デザイン、イラスト、趣味用 |
重ね塗り | 透明感を生かした重ね塗りが可能 | 不透明なため重ねると下が隠れる |
保存性 | 長期保存に向いている | 短期〜中期の作品向け |
とくに作品の販売をする方には、アクリル絵具の方が安心です。
アクリルガッシュで描いた作品は、紫外線や湿度によって劣化する可能性があるため、ギャラリー展示や販売用には注意が必要かなと思います。
もし、「イラスト風に仕上げたいけど、販売も視野に入れている…」という場合は、アクリル絵具をうすく塗ってマットに仕上げる技法もおすすめです。
初心者におすすめのアクリル絵の具・ガッシュと選び方のコツ

「どれを選べばいいのか分からない…」そんな方に向けて、ここでは実際に私が使って良かったメーカーをいくつかご紹介します。
ターナー色彩 アクリル絵具「U-35」
ターナーのアクリル絵具(U-35)は、初心者にも手が届きやすい価格帯でありながら、高品質である点がうれしいポイントです。
明るく鮮やかな発色なので絵を描くのが楽しくなります。
▼まずは気軽に試しやすい「13色セット」。
▼色数多めの「24色セット」もあります。
リキテックス(Liquitex)ベーシック
初心者に圧倒的な人気を誇るシリーズです。
リキテックスのアクリル絵具は、私が初めて使ったアクリル絵具でもあります。
発色がよく、やや練りの固めなテクスチャーで油絵のようなタッチを残しやすい感じがしました。
小さめのチューブセットが出ているので、最初の導入にぴったりです。
▼「12色セット」はとりあえず始めてみたい方向け。
▼「24色セット」もあります。
ターナー色彩 アクリルガッシュ
マットでしっかり隠れる色が特徴です。
学校の美術の授業などで使ったことのある人も多いかもしれません。
デザインやイラストなどに使いたい人におすすめです。
▼手にとりやすい13色セット。
▼24色セットはこちら。
まとめ:まずは気になる絵の具で描いてみよう!
アクリル絵具とアクリルガッシュには、それぞれに特徴や魅力があります。
大切なのは、「自分がどんな絵を描きたいか」「どんな目的で描くのか」によって選び方を変えること。
- 長く飾ったり、販売したりするなら「アクリル絵具」が安心
- マットでデザイン寄りの色を求めるなら「アクリルガッシュ」がぴったり
- 耐久性・耐光性の観点から、絵画制作にはアクリル絵具が向いている
- 初心者は12色セットから始めてみるのがおすすめ
私自身、初めてアクリル絵具で描いたときのワクワク感を今でも覚えています。
絵の具の特性を知っていると、より楽しく、もっと自由に表現できるようになるかと思います。
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