
アクリル画を描いているけど、どんな額縁を選んだらいいのかな?
展示会では、額縁の選び方で作品の印象が大きく変わります。
私も初めて展示する時は額選びに迷いました。正解がないから難しいんですよね。
でも、好きな画家さんの額装を参考にしたり、自分で試すうちに「この絵にはこの額が合う」という感覚が少しずつわかってきました。
この記事では、展示会で飾るアクリル画の額縁選びについて、私の体験も交えてお伝えします。
アクリル画を額縁するメリット

ここからは、アクリル画を額装するメリットについてお話していきます。
メリット①作品を守る役割
展示会では額装しておくと、紫外線や湿気、ホコリなどから作品を守ることができます。
また、紙に描いた作品はとくにそのまま壁に貼るよりも額にいれておくほうが破けたりするリスクも減らすことができたりします。
販売も予定する場合、額装しておくとお客様のもとに渡っても安心して作品を飾っていただくことができたりします。
メリット②世界観が伝わりやすい
額縁はただのフレームではなく、作品の世界観を引き立てる大切な要素です。
額縁によって絵の雰囲気もかなり変わるので工夫してみると楽しいかなと思います。
デコラティブなフレームとシンプルな木目調のフレームでは見る人が感じる印象も少し違ってくるんですよね。
メリット③作品の完成度が上がる
作品を額縁に入れることで、グッと作品の完成度が高くみえたりします。
とくに、ゴールド系の額縁などにいれると作品に高級感と華やかさが生まれて、とても見栄えがよくなるのを感じます。
額と絵が調和して、より魅力的な作品になるとみる人も楽しんで作品鑑賞ができるのかなと思います。
アクリル画におすすめの額縁の種類

アクリル画におすすめの額縁を3つご紹介します。
① BOX額|キャンバスやパネル作品にぴったり
BOX額は、奥行きのある箱型のフレームです。
厚みのあるキャンバスや木製パネルをマットに固定すればそのまま収めることができます。
なので、アクリル画との相性は抜群。

ある展示会で、木製パネルの側面まで描いてBOX額で額装したところ、「作品に広がりが出ていいね」とうれしいご感想を頂くことがありました。
側面まで見せることができるのはBOX額ならではだと思います。
② デッサン額|薄くて軽く、飾りやすい
デッサン額が、主に紙に描いた作品を飾る額縁です。
マットに作品を固定して飾るのが一般的。
マットカラーを絵に合わせて選んでみたり、面金(金色のライン)などしてみるとよりオリジナリティーのある額装ができます。
薄めで軽いので一番飾りやすい額縁かもしれません。

昔はよくキャンバスにばかり描いていたのですが、あるギャラリーのオーナーさんに「紙には描かないの?デッサン額とかで額装すると飾りやすくなるよ」という意見をいただき、紙にも描くようになりました。
たしかに、BOX額や油彩額は絵画らしい感じが出るけど、飾るときは厚みも重さもあって手が出にくいかもとも感じました。
③ 油彩額|重厚感があり絵画らしい
油彩額は、主にキャンバスやパネルのような厚みのある作品を飾る額縁です。
装飾が施されているフレームも多く、絵画としての高級感や華やかさが出やすいです。
マットが必要ないので作品を入れるだけで簡単に額装することができます。
ゴールド系の額縁はとても人気で、パッと華やかで温かい印象になります。
展示で映える額縁の選び方のコツ

いろんな額装を試す中で、絵に合いやすい額選びのコツを学んだのでご紹介したいと思います。
コツ① 作品の色と額縁の色を合わせる
まず1つ目は、作品の色と額縁の色を合わせること。
赤をメインに使った作品なら、マットとフレームのどちらかを赤系にするとかです。
私はこの方法を試してみたら絵と額が浮いてしまうことも減りました。
コツ② 影をつくり奥行をもたせる
2つ目は、影をつくり奥行をもたせること。
木製パネルなど厚みのあるものに描いた作品は、BOX額で額装すると影ができ、作品がより見て楽しめるものになります。
紙に描いた作品でも、スチレンボードなどで厚みを出すと、そこに影ができるので試してみると面白いかもしれません。
「浮かし額」などで検索すると出てくるかと思います。
コツ③ ゴールド系のフレームを選ぶ
3つ目は、ゴールド系のフレームを選ぶこと。
「額縁の色に迷ってしまってなかなか決められない…」
こんなときはゴールド系の額縁を選んでおくといいかもしれません。
ゴールドの額縁はどんな作品にも合いやすく、華やかさと高級感も出やすいです。
寒色系の絵などはシルバーを選んだ方がしっくりくることもあります。
まとめ
今回は、展示会で映えるアクリル画の額装についていお話してきました。
額選びって最初はなかなか合うものを探すのがむずかしい部分だと思います。
でも、いろいろ気になるモノを試していくと発見や気づきもあるので、ぜひ楽しみながら選んでみてください。
コメント