
こんにちは。繊細な心の絵描き、まゆ(@mayu_artgram)です。アクリル画を始めて6年ほどになります。
絵を描く画材はいろいろありますが、私が主に使っているのが「アクリル絵の具」です。
アクリル絵の具は、初心者の方でもかなり使いやすい絵具だと思います。
- 水彩絵具のように水で薄めて使える
- 乾きが早いので絵が描きやすい
- 失敗しても何度も重ね塗りできる
- 匂いがほとんどない
- 発色がよく耐光性がある
- 道具の手入れが簡単
- 紙やキャンバス以外に石や布などにも描ける
こんな感じで、とても自由度の高い画材なのです。
とはいっても「なんだかむずかしそう」「どうやって始めればいいの?」と思う方も多いかもしれません。
今回は、初心者の方に向けてアクリル画の描き方や楽しみ方を、わかりやすくご紹介しますね。
アクリル画を始めてみたい方の参考になればうれしいです。
アクリル絵の具ってどんな画材?

まずアクリル絵の具の特徴を簡単にお話しします。
- 水で溶いて使える、乾くと耐水性になる
- 匂いがほとんどない
- 乾くのがとても早い
- 色がはっきりしていて鮮やか
- 重ね塗りや修正がしやすい
- キャンバス、紙・木・布・プラスチックなどにも描ける
- 筆やパレットなどの道具は水洗いOK(乾く前なら)
アクリル絵の具は、チューブのまま出して使ったり、水で薄めて描くこともできます。
乾くと耐水性になるのが最大のポイント。
乾きが早いので、失敗してもどんどん上から描くことができます。
また、油絵のような厚みのある質感を出すこともできれば、水彩のように透明感のある薄塗りも可能です。
筆だけでなく、スポンジやパレットナイフ、刷毛などいろんな道具で面白い表現ができるのも魅力ですね。
私自身は、コラージュという紙や別の素材を貼り付けていく方法も試しています。
絵具だけでなく別の素材も組み合わせると絵の表現にグッと広がるのでとてもおすすめです。
アクリル画に必要な道具やおすすめアイテム

アクリル画を始めるなら、まずは最低限の道具を揃えましょう。
とりあえずあるとよいものを順番にご紹介します。
- アクリル絵具
- 筆
- スポンジやペインティングナイフ
- キャンバスや紙
- 紙パレット、水入れ、布
①アクリル絵具
まず一つ目が、アクリル絵具です。
はじめは何色かセットになっているものが使いやすいかと思います。
おすすめは、「ターナー色彩のU-35」というアクリル絵具です。
12色セットと24色セットがあります。
お値段もお手頃で、非常に発色がいいので楽しみながら描けると思います。
他にも「リキテックス」や「アムステルダム」といったアクリル絵具もありますので、ぜひチェックしてみてください。
▼ターナー色彩アクリル絵具『U-35』13色セット。気軽に試したい方向け。
▼ターナー色彩アクリル絵具『U-35』24色セットはこちら。色数豊富なので混色少なめでも◎
②筆
2つ目は、筆ですね。
アクリル画を描くときは、ナイロン筆がおすすめです。
平筆や丸筆を数本用意すると便利ですね。
細かい部分は、面相筆のような細めの筆が描きやすいです。
③スポンジやペインティングナイフ
3つ目は、スポンジやペインティングナイフです。
スポンジは色を重ねるときスタンプのように使うと柔らかい質感になります。
キッチンで使うようなスポンジでOKです。
ペインティングナイフは、絵具を混ぜるときに使ったり、キャンバスに絵具を水なしでのせるときに便利です。
これを使うと油絵のような少し厚みのあるテクスチャーを作れたりします。
④キャンバスや紙
4つ目は、キャンバスや紙ですね。
キャンバスは丈夫で扱いやすいですが、最初は紙でも気軽に始められます。
私は初めてアクリル画を描いたとき、DAISO(ダイソー)でF3サイズのキャンバスを買ってきて描いていました。
▼F3サイズのキャンバスセット。
▼丸い形のキャンバスもあります。
▼程よく厚みのある紙だと描きやすいです。
⑤紙パレット、水入れ、布
5つ目は、パレット・水入れ・布などですね。
絵の具を混ぜるパレット、水で筆を洗う容器、汚れを拭く布があるといいですね。
私は、水入れはコップで代用して、布は手ぬぐいを使っています。
▼紙パレットは何枚も入っているので使いやすいです。
※パレットの上でどんどん絵具を混ぜていくと、絵具が固まりますが、爪をひっかけるとぺローンとはがすことができます。これで同じ面を繰り返し使えたりします(笑)
初心者さんでも大丈夫!アクリル画の簡単な描き方!5ステップ

「道具はそろえたけれど、どうやって描き始めたらいいの?」
そんな方に向けて、アクリル画を気軽に楽しめる5つのステップをご紹介します。
ポイントは「うまく描こう」より「楽しんでみよう」という気持ちです。
ステップ1:まずは背景に色を塗ってみよう
真っ白な画面は緊張するもの。
まずは好きな色を1〜2色選んで、背景全体に塗ってみましょう。
- 平筆やスポンジで大胆に塗るのも◎
- 指でポンポンしても楽しい
- グラデーションにしても幻想的な雰囲気に
この段階では「なんとなく気持ちいい」「色がきれい」で十分。
完成形はまだ考えなくてOKです。
ステップ2:かたちを描いてみよう(シンプルでOK)
背景が乾いたら、絵の主役になる「かたち」をのせてみましょう。
- 丸、雲、葉っぱ、花、星など、描きやすいモチーフから
- 鉛筆で軽く下描きしてもOKです
- 好きなものを組み合わせてみたり…
描きながら「こうしてみようかな?」と直感を大事にしてみてください。
ステップ3:色を重ねて深みを出そう
アクリル絵具は乾きが早いので、乾いたらどんどん上から色を重ねることができます。
- 濃い色の上に明るい色をのせる
- 深い青を多めの水で溶いて重ねると透明感が出たり
- スポンジや布で軽く叩くと面白い質感になったり
「偶然できた模様」や「思わぬにじみ」も楽しみのひとつです。
ステップ4:細かい部分を描き足してみよう
主役のまわりに、少しだけ装飾を加えてみましょう。
- ドット模様や波模様、ランダムな線を描いてみる
- 細かい部分は面相筆で描くのがおすすめです
- 金や銀などのアクセントにしてみると華やかさが出ます
絵の中に描き込みのある部分があると、画面にリズムが生まれて、グッと見やすくなったりします。
ステップ5:全体を仕上げて、完成!
全体を見て「これでいいかも」と思えたら、完成です!
- サインや日付を入れると作品らしくなる
- 絵のタイトルをつけるのもおすすめ
- 最後にニスを塗ると色が鮮やかに
大事なのは、まず楽しんでみることかなと思います。
描いた作品は、ぜひ部屋に飾ってみてくださいね。
▼仕上げに艶出しニスを塗ると、光沢が生まれて色が引き立ち、作品の完成度がぐっと高まります。
おわりに:絵に正解がないからこそ自由に楽しもう
アクリル画は「失敗しても上から重ね塗りできる」「発色がいい」「油絵のようにも描ける」「ニオイがほとんどない」ので、初心者でも安心して楽しめます。
大事なのは最初からうまく描こうとしないこと。
筆でキャンバスに絵具をのせる感覚や色合いを楽しみながら気軽に描いてみてください。
何層か色を重ねるうちに、だんだん色に深みが出てきたりするので、ぜひいろんな表現を試してみてくださいね。
▼何を描いたらいいか思い浮かばないときは、ラフスケッチを描いてみるのもおすすめです。
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