「絵が描けない…」
そんなとき、焦りや不安で胸がいっぱいになってしまうことはありませんか。
私は何度もそういう時期がありました。
- 何を描けばいいのかわからない
- しっくりくる絵が描けない
- 描こうと思っても気がのらない
描けない自分を責めてしまいそうになるけれど、それでも「また描けるようになりたい」と思う。
この記事では、そんなあなたに試してみてほしい方法を7つご紹介します。
私自身が試して効果を感じたことを中心にまとめました。
絵が描けないときに感じる焦りと不安

絵を描くことが日常にある人にとって「描けない」状態はとてもつらいもの。
- 絵を描く気持ちにならない
- 描いてもしっくりこない
- 途中でつまずく
- 展示の予定があるのに進まない
そんな日が続くとイライラしたり「自分はもう描けないのかも」と不安になります。
焦れば焦るほど集中できず、余計に落ち込んでしまう…そんな悪循環に陥ることもありますよね。
でも、そんなときこそ少し立ち止まって「どうして描けないのかな?」とその原因を見つめてみることが大切です。
絵が描けない原因とは?【私の場合】

私が数か月間ほとんど絵が描けなかったとき、思い返してみると次のような原因がありました。
原因①:絵を描く時間を決めていない
大きな原因の一つが絵を描く時間をスケジュールに入れていなかったことです。
というよりも気分で絵を描き始めていたので、気分がのらなければ描けないということになります。
一日の中でこの時間は「絵を描く時間」と決めておくと自然と絵を描く習慣が身に付くようになってきました。
いつ、何をするか決めておくのがとても大切だったのです。
原因②:完璧を求めすぎている
最初からいい絵を描かなきゃ…と思いすぎて、それがプレッシャーになっていました。
絵を描くのが負担になりつつあったのです。
しかし、完璧な絵がいい絵とは限らないし、程よく抜けた部分があるのも見ていて心地よかったりします。
「うまく描けなくてもOK。とりあえずエスキースだけでも描いてみよう」
そんな気楽な気持ちでいることも必要だったのかもしれません。
原因③:描くときの資料が少ない
描く絵のイメージが湧かないときは、参考になる資料や刺激が不足していることが多かったです。
そこで日常的に「ピンタレスト」で好きな画像やピンとくるものを集めるようにしてみました。
すると、絵を描くときの構図や色味の参考になることが多くありました。
何も見ずに描くのはけっこうむずかしいし、自分の頭の中だけで描こうとするとどうしてもワンパターンになりがちだったのです。
独創性のある絵を描くには、自分以外の作品や風景、物事に触れる機会をもつことが大事なのだと思いました。
絵が描けないときに試してほしい7つの対処法

ここからは、実際に私が試して効果を感じた対処法をご紹介します。
絵が描けずに悩まれている方の参考になればうれしいです。
① 時間を区切って描く
絵を描くなら何時間も集中しないといけない、そんな思い込みがありました。
でも、「今から10分だけ」描くと決めるとハードルがぐっと下がります。
人は短時間の制限がある方が集中しやすいそうです。
とりあえず10分だけでも絵に向き合うと、自然と気持ちが乗ってくることもあります。
短い時間なら心理的な負担も小さいし、少しでも描けたら達成感も味わえるのでよかったです。

私は最近、ポモドーロ・テクニックという時間管理法を試しています。
これは25分作業して5分休憩するというサイクルを4回繰り返すというものです。
4回終わったら15~30分の長めの休憩をとります。
短い時間に集中することで作業効率が良くなるそうです。
まだうまくできていませんが、以前よりもかなり集中しやすくなったのでおすすめです。
② ラフスケッチだけ描いてみる
いきなり絵具を使った制作をするのは気が重い。。
そんなときは、ラフスケッチだけ描いてみます。

私の場合、A4用紙などに気が向くままに鉛筆を動かしたり、好きな画集などを眺めつつ描いたりしています。
本格的に描かなくても、落書き感覚で描いてみるとそれが絵のイメージの元になることも多々あります。
▼ふだんは「三菱鉛筆6B」を使っています。芯が柔らかく濃淡がつけやすいのでおすすめ。
③ 資料を見て簡単に模写してみる
「資料を見る→模写する」を繰り返すことで、インスピレーションが湧きやすくなります。
模写と言っても、ラフスケッチを描くような感覚で描いています。
構図やモチーフ選び、空間感、余白の使い方などを意識してみると学びが多いと思います。
いいなと感じた部分を自分の絵にも取り入れてみるように描くと、絵に幅が生まれる気がします。
PinterestやInstagram、画集など自分の好きな世界を眺めてみるといいかもしれません。
関連記事:自分に合った絵の描き方を見つけるためにしていること3選!
④ タスクを細分化する
なかなか絵が進まない、描く気になれないときは、「やること」が大きすぎるからかもしれません。
たとえば、「F0号の絵を描く」という課題がある場合。
これだけだと、課題が大きすぎて何から始めたらいいのかわかりにくいですよね。
どんな絵を描くのか、色はどうするのか、どんな構成にするのかなどまだぼんやりしているからです。
そこで、タスクの細分化をしてみます。
- A4用紙を机に置く
- 鉛筆を持ち、10分かけて構成のイメージを書き出す
- よさそうなラフ案を3つ描く
- メインの配色を3パターン決める
など工程を細かく分けてみると気持ちがラクになります。
10分などの短い時間でできることなら負担を少ないのでとりかかりやすいかと思います。
⑤ 自分の好きな絵柄を集めて眺める
なかなか絵のイメージが浮かばないときは、まず「見ること」から始めてみます。
好きな絵柄や作家さんの作品を一覧にして眺めていると、この色合い好きだなとか、こういう描き方面白いな、こんなコラージュしてみたいなと、ふと思ったりします。
それがふとしたときに「描きたい」という気持ちが戻ってきたりします。

私はよく、Pinterestでボードを作って、自分の好きな世界観を可視化しています。
風景画を描くときの参考にしたいものは「風景画」のボードに保存したり、お茶会の絵を描くときのアイテムや部屋のイメージにつながる画像なども「絵の部屋」というボードに集めたりしています。
関連記事:自分の好きな絵柄や画風を見つけるためにしたこと3つ
⑥ 集中しやすい環境を整える
絵を描くとき没頭しているかどうかで絵の進み具合も変わりますよね。
私の場合、
- 机の上には必要なものだけ置いておく
- 好きなアニメや音楽をBGMにする
- 絵具はすぐ取り出せる場所に収納する
など、集中しやすい環境をつくるのもよかったです。
タイマーをセットして25分だけ描いて5分休むポロモードテクニックで絵を描いてみると作業がはかどりやすくました。
関連記事:HSP絵描きのための心地いいアトリエの作り方!【ミニマル化で創作に没頭】
⑦ 習慣化や集中力を高める本を読む
絵を描きたいけど、なかなかうまくいかない。
そんなときにおすすめなのが、「習慣化」や「集中力」に関する本を読むこと。
たとえば、
- 『小さな習慣』スティーヴン・ガイズ著
- 『自分を操る超集中力』メンタリストDaiGo著
この2冊はとくに読んでみて面白かったです。
モチベーションに頼らずラクに続けるヒントが多く学べます。
「1日1分でもいいからやってみよう」と思えるヒントが得られました。
おわりに
今回は、絵が描けないときに試してほしい7つの対処法についてお話してきました。
描けない日が続くと、焦りや不安を感じたり落ち込んでしまうこともあるかと思います。
そんなときは、なぜ描けないのかを自分に問いかけてみたり、どんな小さなことでもいいのでできそうなことを試してみるといいかもしれません。
何か参考になることがあればうれしいです。
コメント