絵の質感の出し方|アクリル絵具で立体感を楽しむコツ

絵づくり


まゆ
まゆ

こんにちは、繊細な心の絵描き、まゆ(@mayu_artgram)です。


アクリル画を描くとき、「もっと絵に立体感や深みを出したい」と思ったことはありませんか?
油絵のような凹凸のある絵肌にしてみたり、ザラっとした質感にしてみたり。。


私も最初は、ただ絵具をのせるだけだと平坦に見えてしまい、絵に物足りなさを感じることがありました。
でも、ちょっとしたコツや工夫で、簡単に質感を作れたりします。

この記事では、初心者でも試せるアクリル画の「質感の出し方」を、私の実体験を交えてご紹介します。

アクリル画で絵の質感を出すコツとポイント

アクリル絵具で描いた作品。雲はスポンジに絵具をつけてポンポン。ふんわりしたイメージで。


アクリル画で質感を出すコツは「道具の使い方」「色の重ね方」「メディウムの活用」の3つ。

それぞれ掘り下げてお話していきます。


①道具の使い方で質感を出す


アクリル画で立体感を出すとき、下地づくりが大事だったりします。


下地をつくった状態で上から描くだけでも質感が出たりします。

まゆ
まゆ

ポイントはいろんな道具を使ってみること!

ココミ
ココミ

筆以外でも使えるのね。


ローラー、ペインティングナイフ、スポンジなど道具を変えるとまた質感にも変化が生まれます。

たとえば、ナイフにモデリングペーストをのせて盛り上げた背景をつくると、油絵のような厚みのある絵肌がつくれます。

そこに水分多めで溶いた絵具をのせるだけでも凹んだ部分に絵具が溜まり、見え方も変わって面白い表現になったりします。

私は最近、下地にジェッソを塗り、乾いたら上からローラーで絵具をのせていく方法を試しています。

水を混ぜなければ、ローラーにつけた絵具の跡がのこるので筆で描く方法では出せない質感になったりします。



②色の重ね方で質感を出す


色の重ね方を少し工夫するだけでも面白い絵肌になったりします。

たとえば、

  • 刷毛や平筆に水を混ぜずに絵具をのせる
  • 柔らかいスポンジでトントンとスタンプするように色をのせる
  • ナイフでベタベタ叩くように絵の具を盛り上げる

これだけも凹凸を簡単に表現できます。

私がよく試していることに筆でかすれたように色を付ける方法があります。

具体的には、最初に赤系の色を塗り、上からかすれた感じでグリーン系の色をのせる。

下の赤がやや見えるくらいにうっすらのせるイメージで描くと不思議な色合いになったりするのです。

水を混ぜずに描くことで、筆跡がつきやすくなり独特なテクスチャーが生まれます。



③メディウムを活用して質感を出す


より本格的に質感を出したいときは、アクリルメディウムテクスチャーペーストを活用するのがおすすめです。

メディウムを混ぜると絵の具の粘度が変わり、滑らかさや光沢を調整できます。


テクスチャーペーストを使えば、表面に凹凸を作り、砂浜や岩肌のリアルな表現も簡単に可能です。

私も小さなテクスチャーを加えるだけで、絵がぐっと立体的に見えるようになり、「ここまで変わるのか!」と驚きました。

まゆ
まゆ

少しの凹凸でも絵の印象ってけっこうに変わるんだよね!

ココミ
ココミ

油絵みたいな描き方もしてみたいな~


▼油絵のような立体的な凹凸を作りたいときにおすすめ。


木製パネルに描いた作品。F0号。


この作品はカメの甲羅部分に、絵具を混ぜたモデリングペーストをのせて、その上から模様を描いています。


▼少し厚みを出したいとき、アクリル絵具と混ぜると透明感のある絵具がつくれます。


▼ガラスビーズというメディウムもあります。透明感のある変わった表現をしたいときに。


▼ひび割れを意図的につくれるメディウム。使ってみると恐竜の肌みたいな質感に。


ラメやコラージュ表現を試してみたい方は、こちらの記事で紹介しています。






まとめ:アクリル画で絵の質感を出すコツ

アクリル画で質感を出すコツは大きく3つ。「道具の使い方」「色の重ね方」「メディウムの活用」です。
筆やスポンジを使い分けるだけでも絵の表情がガラッと変わりますし、色を薄く重ねていくと自然と奥行きが出てきます。
そこにメディウムやペーストをちょっと足せば、凹凸やツヤが出て作品がぐっと引き立ちます。

難しく考えなくても大丈夫。ちょっと工夫するだけで、絵が一気に生き生きするので、ぜひ気軽に試してみてくださいね。

コメント