そんな方に向けて。
中学時代にIBS(過敏性腸症候群)になってから毎日のように便秘や腹痛で悩んでいました。
出かけるときはいつもおなかのことが気がかりだったし、集団の場はとくに憂鬱でした。
でも、今は少しずつ便通もよくなってきて安心していられる時間も増えました。
腹痛もほとんどない状態です。
そうなるまで14年くらいかかりました。。
この記事では「IBSになってから快腸になるまでの過程」をお話していこうと思います。
同じようにおなかの悩みを抱えている人の参考になればうれしいです。
IBSになる前の自分の考え方
IBSを発症したのは中学に上がってすぐくらいでした。
突然忙しくなり、関わる人や環境も変わったのが私にとっては大きなストレスだったのだと思います。
当時の私は、
- 自己否定ばかり
- ネガティブな考え方
- 自分を責めがち
- 人に迷惑をかけることを恐れている
- 完璧主義
- 無理しがち
- 我慢しやすい
- いつも笑顔でいようとした
こんな感じでした。
いつもネガティブ思考で自分を大事にしなかった。
口ぐせは「~しなければならない」「がんばります」というようなものが多く、無意識にプレッシャーを感じていたのだと思う。
自分を自分でしばっていたし思い込みも強かった。
こんなふうに生きているとやっぱり自分のままではいられないし、自分を抑え込むことはすごくストレスになります。
でも、自分がそんなに無理にしていたなんて気づきませんでした。
自分を抑え込む生き方は不調を生む
自分を抑える考え方や生き方は心や身体にもよくないものです。
それはいつか不調になって出てきます。
「このままじゃあなたらしくいられない」「本当の自分として生きて」「自分をもっと大事にして」というメッセージを病気は伝えてくれました。
それが私の場合はIBSという形だったんだと思います。
IBSになってつらかったこと
IBSになった当初は自分がその病気であることを知りませんでした。
だからなぜこんなに胃腸の調子がわるいのかわからなかった。
IBSという言葉を知ったのは高校の終わりくらいです。
その頃、IBSの主な原因はストレスだといわれていていました。
たしかに私自身繊細で敏感な気質を持っていてストレス耐性はかなり低めだと思います。
ほんのささいな言葉にも動揺して不安を感じやすい。
そんな中での学校生活はなかなかに困難でした。
学校は毎日行かなければならないし、部活動もありました。
10代の交友関係は複雑だし、勉強も苦手。
そんな中よくわからないおなかの痛みや不調に悩む日々。
病院に行っても整腸剤を処方されておわりでした。
自分なりに調べて試してもイマイチ効果を感じられない。
いつ起こるかわからないひどい腹痛。。
それがいつまで続くのかとずっとしんどかったです。
おなかに優しい便秘薬を知る
大学生になり、以前よりも自由な生活になりました。
そこで初めてIBSを扱う心療内科に通い始めます。
処方されたのは「酸化マグネシウム錠」という非刺激性の便秘薬でした。
おなかが痛くなりにくいので安心感があります。
こんな薬があると知らなかったので服用するようになってから便秘が少し軽減されました。
お通じが良くなると少しメンタルも安定してきました。
(ちなみに酸化マグネシウムは薬局にも売られています。通院をやめてからはそちらで購入するようになりました。)
でも、飲むことで気分がわるくなることもあったのでずっと飲み続けたくはないなと思っていました。
IBS専門のクリニックに1年間通ってみる
大学を卒業し、就職。そのあと1年くらいで辞めて地元に戻りました。
それまでは酸化マグネシウムを飲んでなんとかやりすごしてきました。
でも、あまりおなかの調子は変わらなかった。
やっぱり病院に行ったほうがいいのかなと思っていた時、新しいおなかのクリニックができたので行ってみることに。
IBSも扱っている病院で1年ほど通院しました。
IBSの治療薬と酸化マグネシウム、漢方薬をもらい毎日飲んでいました。
少しずつ良くなっているようだけど、ずっと飲み続けるのはどうなんだろうと思い始めます。
病院は病気を治すところというよりは症状を和らげるための場所だと感じたからです。
病気を癒してくれるのは薬そのものではなく自分の中に備わっている自然治癒力なんですよね。
根本的に薬に頼らずおなかの調子をよくしたい。
そのためには自分で学んでできることから実践することが必要ではないかと思った。
腸や健康に関する本を片っ端から読んでみた
通院と並行して胃腸の本や健康関連の本をいろいろ読むようになりました。
そこでわかったのが自分の身体のことを全然知らなかったということです。
腸のこと、身体を整える方法を学ぶことで自分の心と身体に向き合うようになりました。
そこで得た情報をできる範囲で試していく。
すると今まで信じていた常識が変わっていきました。
例えば、便秘には○○がいいといわれていても人にはそれぞれ体質があります。
一般的にいいといわれているものでも自分には合わないということもある。
いつも情報を鵜呑みにしてしまうところがあったけど、合う合わないは自分で試してみないとわからないものです。
なので本から学んだことも実験感覚で自分に試していくようにしました。
IBSの改善にはメンタルと食べ物を中心に変えることが大事
本を読むことで少しずつ知識も増えていきました。
そこでわかったのは腸内環境を整えるには、
- メンタル(マインド)
- 食べ物
- 腸マッサージ
主にこの3つが大事だということです。
いくら食べ物を変えても自分のおなかはよくならないと思い込んでいたらなかなかよくなっていかないし、メンタルと整えても体質に合わない食事ばかりでは改善していかないからです。
快腸になるメンタル、腸が喜ぶ食事、定期的な腸マッサージ。
この3つを整えていくことで徐々におなかの調子もよくなっていきました。
あとは身体に合わないものはなるべくさけることも大事です。
何を食べるかよりも、何を食べないか。
健康法は引き算することでうまくいくことも多いと学びました。
いい人生は腸次第。ゆるく生きよう。
おなかの調子が良くなると心も前向きになります。
腸を整えることは人生をポジティブなものにしてくれます。
長年おなかの悩みを抱えてきた私は「いい人生は腸次第」だと思っています。
快腸になれば性格も明るくなったり、何か新しいことを始めたくなったりします。
腸は健康の要。
できるだけおなかを大事にする生き方をしたいものです。
でも、あまり完璧に考えすぎてもかえってストレスになってしまうから、心の満足と身体の満足のバランスをとりながら食事を楽しめたらいいなと思います。
自分らしくゆるく生きること。
それが幸せな人生につながると信じています。
それで今日はこのくらいで。
のんびりゆっくり過ごしましょう~
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