理想と現実のギャップがくるしい。どうしたらラクになるの?
そんな方に向けて。
理想の自分は○○なのに、現実の自分は△△というギャップが苦しい。
そこに人と比べて自分は劣っているという感覚があるともっとつらくなったりする。
どうしたら心がラクになるのだろう。
そんなふうにモヤモヤしていました。
そこでふと自分との向き合い方を考えてみたのです。
今回は理想の自分と現実の自分にあるギャップで苦しいときにできることを紹介します。
理想と現実のギャップに苦しむ理由
なぜ理想と現実のギャップで苦しい気持ちになるのか、その理由を考えてみました。
それが以下の3つです。
- 今の自分を否定しているから
- 足りない部分を見ているから
- こうあるべきという思考があるから
①今の自分を否定しているから
まず1つ目は「今の自分を否定しているから」という部分です。
心の奥底で今の自分ではダメだ、このままではいけないという自己否定があるではないかと思います。
理想を思い描きそこに向かって進むことは楽しいことでもあります。
しかし、苦しさを感じるのは自分がこのままではダメだからという不足感、不完全さからスタートしているのではないでしょうか。
自分はこのままで十分幸せだし、満たされてているけれど「もっとこうなれたらいいな~」というすでに満たされているところから始めていく。
そうすれば理想と現実のギャップで苦しいという気持ちになることも減るのではと感じます。
まずは今の自分のままでも十分なんだよということを心で認めることが大切です。
②足りない部分を見ているから
2つ目は「足りない部分を見ているから」という部分です。
理想の自分、なりたい姿を思い描くことは大切ですよね。
しかし、理想の自分はこうだけど、まだ○○が足りない。
そんなイメージばかりしてしまうと足りない部分いばかり目が向いてしまい、焦りや不安を感じやすくなります。
大事なのは、
- こうして理想に向かってコツコツ努力している自分がいること
- 少しずつでも前に進んでいること
- 昨日よりもできることが増えていること
そういう自分を認めて褒めてあげること。
そうすれば理想が現実になる希望を持つこともできるかもしれないし、過程そのものを味わう心のゆとりも生まれると思います。
③こうあるべきという思考があるから
3つ目は「こうあるべきという思考があるから」です。
理想と現実が離れすぎていてつらいと感じるのは、自分の中に○○でないとダメ、○○でないと価値がないというような思い込みや固定観念があるからです。
- 働いて収入を得る生活をしないとダメだ
- 好きなことで稼げるようにならないといけない
- 人とうまくコミュニケーションがとれるような人間になるべき
- 夢は〇年以内に叶えないといけない
もしかしたらこういった思い込みがあるために自分で自分を苦しめている場合もあるかもしれません。
私自身、理想と現実のギャップで悩んでいるときはかなり自分の中に偏った思い込みがあることに気づきました。
本当はもっと自由に生きられるのに、無意識の凝り固まった思い込みがあると生きづらさを感じやすくなったりします。
理想と現実のギャップで苦しいときの対処法とは?
ここからは、理想と現実のギャップで苦しいときの対処法を紹介します。
全部で7つあります。
①今の自分にOKを出す
まず1つ目の対処法は「今の自分にOKを出す」ことです。
○○でないとダメと思うのではなく、今の自分のままでもOKだよと認めてあげること。
大事なのは無条件にまるごと自分を受け入れることです。
しかし、これがなかなかむずかしい(笑)
私はそう簡単に自分にOKを出すことができませんでした。
でも、あるとき「私は自分を受け入れます」と心の中でマントラのように繰り返し唱えてみるようにしたのです。
散歩しているとき、今の自分じゃダメだと自己否定しそうになったときなど繰り返し言葉にしていました。
最初は抵抗感があったのですが、次第にスーッと今の自分を受け入れていこうという気持ちになってきて心が少しずつラクになっていくのを感じました。
不思議とできないことがあってもいい、と思えるようになってきたのです。
②負の感情をプラスに捉える
2つ目は「負の感情をプラスに捉える」ということ。
たしかにまだ理想の自分、理想の暮らしは実現できていないかもしれません。
しかし、いま苦しいと感じる気持ちをプラスに捉えることはできると思うのです。
どうして苦しい気持ちになるのか。
ここを掘り下げて自分に質問していくと、
今のままではダメだという自己否定があることに気づいたり、幸せは理想の暮らしにしかないと思い込んでいることがわかったりします。
- じゃあ、根底にある自己否定って具体的にどんなものがありそう?
- どんな自分も受け入れるにはどうしたらいいのかな?
こんなふうに負の感情を感じた時は自分を知るいい機会になるんですよね。
そこから得た気づきや学びはきっと未来にプラスになると思います。
③日々のできたことに着目する
3つ目は「日々のできたことに着目する」ですね。
私自身、遠い先の理想ばかり見ているとつい足りない部分ばかり見てしまっていました。
それよりも自分ができたこと、していることに目を向けるようにしてみます。
そうすると昨日の自分よりも前に進んでいる、できることが少しずつ増えているのを実感できます。
これが過程を楽しむ、ということにもなると思うのです。
一歩一歩進むその先に理想の暮らしがあり、確実に近づくことができている。
そう思えるとそれが希望になり、自分のエネルギーになっていきます。
④今目の前にあることに集中する
4つ目は「今目の前にあることに集中する」ということです。
夢や目標など理想の暮らしを実現するには目の前の作業をコツコツ進めることが大切だとよくいわれます。
その作業に没頭する、夢中になることでその時間が楽しくなるし、上達もしやすいですよね。
私の場合は、「在宅で絵を描いて暮らす」という理想の暮らしがありますが、目の前にあることがたとえば
- 作品をコツコツ増やして描きためること
- 絵の描き方を工夫すること
- 日々体調を整えること
- 作品展の準備をすること
- 一日のスケジュールを書いて実践すること
- 本を読んで学びを得ること
こんな感じのことになります。
今の現実は過去の積み重ねでできているのなら、今目の前にあることに集中することで未来がつくられるということ。
それは今を大切に過ごそうということだと思うのです。
⑤今あるものに感謝する
5つ目は「今あるものに感謝する」ことです。
今あるものというのは、自分の心や身体はもちろん、周りにあるモノや人、環境などですね。
不安や焦りを感じているときは、身の回りにあるものに感謝すると心がとてもラクになります。
感謝の心で見てみると「あぁ、自分はすでにこんなに満たされている」「とても恵まれていて多くのものを持っている」ということに気づくのです。
私自身、不足感にとらわれているときはつい「足りないこと」ばかりに目が向きがちですが、本当は豊かさの中にいてすでに自分は幸せであるということに気づきました。
そう感じると自分の中がとてもいい気持ちになります。
心がいい気持ちでいると苦しさを感じることもないのでとても心地よく生きられると思います。
⑥人と比べるより過去の自分と比較する
人と比べていいことはあまりない。
そう思うのについ他人と自分を比較して落ち込んだり、焦りを感じたりすることがあります。
「自分とあの人は年も近いのにあの人の方がずっと人生うまくいっていて自分はまだまだ。。」
こんなふうに相手に嫉妬心を感じて落ち込むことがあります。
これはとてもしんどいことです。
でも本当は、自分と他人は全く別の人間で個性もちがうのだから比較することなんてできないんですよね。
そこに「うまくいっているとかいっていない」という優劣もないのです。
また、それも自分の主観で本人はなかなかうまくいかずに悩んでいるかもしれません。
人はどうしても自分と他人を比べてしまうのですが、そんなときは過去の自分と比較する。
これをやってみてはどうでしょうか。
きっと1年前の自分より少しずつでもできることが増えたり成長しているのを感じられると思うのです。
それが前に進むためのエネルギーになったりします。
⑦自分の成長に目を向ける
7つ目は、自分の成長に目を向けてみようという部分です。
完璧主義な人や自分にきびしい人ほど結果だけで物事を判断しやすいのではないかと感じます。
もちろんどのような結果が出たかも大事なことではありますが、自分の成長に目を向けてみると「よし、これだけ進めることができた」「少しずつ前に進むことができている」と自分を認めて褒めることもできます。
自分で自分を褒めること、励ますことは自分はがいちばんの味方であり信頼できるパートナーとして一緒に歩むことでもあると思うのです。
自分とは一生を共にする大切なパートナーです。
自分の成長に意識を向けると今この時間が楽しく面白く感じられたりします。
それは今に集中し没頭するきっかけになり、きっといい未来につながっていると思います。
さいごに
今回は、理想と現実のギャップで苦しい理由とその対処法についてお話してきました。
理想があることは自分自身を成長させてくれたり、ワクワクした気持ちを味わうことができたり素晴らしいものですよね。
しかし、なかなかたどり着けないとつらい思いをすることもあります。
そんなときは今の自分にOKを出してみる、ネガティブな気持ちを受け止めプラスのエネルギーに変えていく。
そんなことを試してみると現実がより楽しくなっていくと思います。