イヤな出来事が起こる、失敗して落ち込む、他人の言葉に傷つく。
こんな体験はできるだけしたくない。
きっと多くの人がそう思うのではないかと思います。
ネガティブな出来事というのはいやなもの。
私自身、失敗するのは恥ずかしいことでわるいことだと思っていました。
でも、恥をかいたり、失敗する、イヤな気持ちになることはむしろ学びが増えるということだと気づきました。
失敗を恐れるよりも自分に失敗することを許していく。
それによっていろんなことを体験できるので経験値が増えたり、学ぶ機会も増えていくのではないかと。
最初はネガティブなことのように思えても後になってみるとそれがよりよい未来につながっていた、ということも多かったりしますよね。
そこで今回は、ネガティブな体験が教えてくれることについてお話していきたいと思います。
イヤな気持ちになるのはわるいことではない?
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イヤな気持ちになるのはよくないことだ。
そう思う人は多いと思います。
しかし、出来事にいいもわるいもなく本当は「どんな視点で物事を見ているか」によっていい気分になったり、イヤな気持ちになったりするのです。
なのでどんな視点でみるかが先にあり、そのあとにその視点に沿った感情が生まれる。
この順番なのかなと思います。
出来事のネガティブな面に焦点を当てると、それによって気持ちが沈んだりします。
でも、そこで出来事のプラスの面を見てみると、「あ、こんな学びがあったな、じゃあ今度はそうしてみよう」というように未来が明るくなる考え方ができたりします。
すると、心も前向きになっていくのでネガティブな体験がプラスになったりします。
大事なのは、よくないことが起こったと思うときには
ここから何を学べるか?
どうして今こんな気持ちになっているのか?
と静かに自分に問いかけてみること。
自分の内面は質問してみることで少しずつ理解しやすくなります。
ネガティブな体験が教えてくれる3つのこと
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ここからはネガティブな体験が教えてくれることを紹介します。
以下の3つあります。
- 無意識の思い込みや固定観念の存在
- 物事を善悪で判断していないかどうか
- 自己成長や学びの機会をくれる
①無意識の思い込みや固定観念の存在
他人の言葉に傷ついたり、ミスをして落ち込んだりする。
それはどうしてなのだろう。
きっと自分の中に「○○すべき」「○○でないといけない」というような思い込みがあるからかもしれない。
たとえば、私の場合「どうしてそんなに引っ込み思案なの?」と言われてショックだったことがありました。
それはきっと「引っ込み思案はよくないこと、もっと外に出て人と交流するほうがいい」という固定観念が心の底にあるからその言葉に反応したのだと思います。
そもそも自分のことを引っ込み思案だと思っていなかったり、家にいても外に出てもどっちでもいのでは?と思っていたらそこまで傷つかなかったはず。。
こんなふうにネガティブな気持ちになることは自分の偏った見方や思い込みを知るいい機会になります。
「あぁ自分はこういう観念を持っていたんだな」
と気づいたら、自分はどうしたいのかを問いかけてみます。
- 本当に外に出て人と会ったりいろんな経験をしたいのか。
- それとも家で自分のやりたいことをするのが好きなのか。
どちらでもいいし、両方でもいい。
自分はどうしたいのかを心に聞いてみることが大切です。
ネガティブ体験は自己理解のために必要なことで、自分を理解するほどに人生は心地よくなっていくと思います。
②物事を善悪で判断していないかどうか
イヤな気持ちになるときは、物事を善悪で判断していることが多々あります。
たとえば、
社交的でどんな人とも上手にコミュニケーションをとれるのはいいことけれど、話下手で人と関わるのが苦手なのはよくないこと。
そんなふうに物事を善悪でとらえると自分が苦しくなりがちです。
自分自身がわるいほうに当てはまると自己否定しやすくなるから。
「このままではダメだ、もっと努力して○○にならないと」
こんなふうに本来は苦手なことに向かって時間をかけてどうにかしようとする時間はなかなかしんどいものです。
しかし、「社交的でもいいし、内向的でもいい」というような「○○でもいいし、○○でもいい」というやわらかい視点を持ってみると心がかなりラクになります。
そして自分だけでなく他人を否定することも減っていくと思います。
なぜなら物事を善悪で見なければ自分や他人を評価することもしなくなるからです。
③自己成長や学びの機会をくれる
ネガティブな体験には多くの学びがあるもの。
私は自分が傷ついたとき、モヤモヤするとき、イライラするときはとにかく書くことで自分と向き合うようにしています。
なぜならそのままにしておくといつまでも気にしてしまうからです。。
でも、心が揺れる度に書くことをしていくと心が落ち着いてきます。
それだけでなく、なぜ自分は今落ち込んでいるのか、ショックを受けているのかと静かに向き合う時間になったりします。
ものすごくつらい気持ちになったとしても「もしこの出来事が最高の未来につながっているとしたら?」という質問をしてみると、不思議といい気持ちになれたりするのでおすすめです。
今はつらいかもしれない。
でも、今このタイミングで起こることは今の自分の必要だから起きている。
そう思ってみると何かしらの意味が生まれます。
そんなふうにイヤな出来事を解釈してみるとネガティブなことなのになんだかワクワクしてきたのです。
ネガティブな体験には学びや気づきがたくさんあるので自分のものにしていけばきっと未来がどんどん良くなっていくと思います。
さいごに
今回は、ネガティブな体験が教えてくれる3つのことについてお話してきました。
ネガティブな気持ちになるのはイヤなものです。
しかし、少し見方を変えてみるとそこにはいろんな学びがあることに気づきます。
人生にはいいこともあるけれど、わるいこともある。
でも、そのわるいことの先にはまたいいことがあったりしますよね。
きっとネガティブな体験を未来がプラスになる捉え方をしていけばもっといいことがたくさん起こるようになるのではないかと思います。
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