絵がなかなか進まない。描く気分になれないときどうすればいい?
絵描きさんの中にはこんなお悩みがある方も多いかもしれません。
絵を描こうとしても何から始めたらいいかわからず時間だけが過ぎてしまったり、描き始めても何度も塗りつぶして一向に進まない。
私にはそんな状態がけっこうあり、一枚仕上げるまでにかなりの時間がかかっていました。
もちろん、スムーズに描けないからこそいい絵が描けたり、得られる気づきもありますよね。
でも、思うように描けない日が続くと、焦りや不安も出てきます。
そんなとき、タスクを細かく分けるという方法を取り入れてみたのですが、少しずつ絵が描きやすく作業がはかどるようになってきました。
そこで今回は、タスクを細かく分けたら絵が進むようになった話をしたいと思います。
なぜ絵が進まないのか…

私はよく絵が進まずに悩んでいました。
気がのらなかったり、集中できなかったり、塗りつぶしてばかりいたことも…
特にこんなときは、絵が進みにくくなります。
- エスキースなしでいきなり本番を描き始めるとき
- なかなか絵のアイデアが浮かばないとき
- 完成度の高い絵を描かないと、というプレッシャーが強いとき
- 体や心が疲れているとき
絵が進まずに焦ってしまうときこそ、一度立ち止まって「なぜ進まないのか」を振り返ってみるといいかもしれません。
私が試した「タスクの細分化」とは?

では、どうやって絵を進められるようになったのか。
答えはとてもシンプルで、作業をとことん「小さく分ける」こと。
たとえば、今までは
「F0号の絵を1点仕上げる」というふんわりとした目標しか立てていませんでした。
でもこれだと、どこから始めたらいいか分からないし、どんな絵を描くのか、配色やモチーフ、いつまでにどこまで進めるかなど細かい部分が見えてこないのです。
そこで私はこんなふうに細かくタスクを分けるようにしました。
- A4用紙にラフスケッチを10分だけ描く
- 配色はピンタレストに保存した画像を参考にする
- 下地を作るためのジェッソを水で溶く
- 展示会の搬入締め切り日を確認する
これで少しやることが具体的になってきました。
でも、まだ手がつけにくい部分もあるのでもっと小さくしてみます。
「A4用紙にラフスケッチを10分だけ描く」というタスクをさらに細分化します。
- A4用紙一枚と鉛筆を机の上に置く
- タイマーを10分にセットする
- 小さめにF0号の寸法くらいの四角を描く
- 四角の中に思い浮かぶモチーフなどを描いてみる
ここまで小さくすると、次どうすればいいのか見るだけでわかるので作業が進みやすくなります。
細かくするほど負担も少ないので「できた!」という達成感も得やすくなるかと思います。
タスクの細分化をする3つのポイント

タスクの細分化をするときのポイントがあります。
それが以下の3つです。
- タスクは細かく紙に書き出す
- 紙はいつでも見えるところに置いておく
- 短時間で集中して休憩をはさむ
ひとつずつ掘り下げてお話していきます。
①タスクは細かく書き出す
まず1つ目は、「タスクを細かく書き出すこと」です。
前は「絵を進める」とだけ書いていたのですが、ざっくりしすぎて何から始めたらいいのかわからず、手が止まりがちでした。
そこで、「絵を進める」をもっと具体的に分けてみることに。
たとえば、
- キャラクターの目を描く
- 背景の模様に凹凸をつける
- 洋服にドット柄を描く
こんなふうに細かくすると迷いが減って、スムーズに進めやすくなります。
私は前日の夜に、タスクを細かくメモするようにしています。
次の日、スッと作業に入れるのでおすすめです。
②紙はいつでも見えるところに置いておく
2つ目は「紙はいつでも見えるところに置いておく」こと。
細かいタスクを書いた紙は机の上などいつも目に入る場所に置いておくようにします。
目に入らないと忘れてしまうし、紙を見ながら進めれば、次何をすればいいのかがわかるのでラクだからです。
スマホのアプリを使ったタスク管理の方法などもありますので、自分に合う方法を試してみるといいかもしれません。
③短時間で集中して休憩をはさむ
3つ目は、「短い時間に集中して、こまめに休むこと」です。
私はよくスマホを見てしまって、気づいたら一日がなんとなく終わっていた…なんてことがよくありました。
そんなときに試してみたのが、「ポモドーロ・テクニック」という時間の使い方です。
やり方はとてもシンプルで、25分集中して作業 → 5分休憩。このサイクルを4回繰り返したら、15〜30分の少し長めの休憩をとります。
「この時間は○○をやる!」とタイマーをセットして始めると、自然と気持ちが切り替わって、集中しやすくなりますよ。
関連記事:絵が描けないときに試してほしい7つの対処法【焦りや不安を減らす】
タスクを細かく分けるだけで、絵が描きやすくなった。

タスクを細かく分けてみると、描けなかった日々に変化がありました。
以前はその日のモチベーションを頼りにしていたので描ける日と描けない日で大きな波があったのです。
でも、タスクの細分化をしてみて小さなことから始めると集中して描けることが増えました。
どんな小さなことでも「できた」ことを自覚するようになったことも大きな変化でした。
気が乗らない日にしていること

それでも「今日は何もしたくない…」という日もあります。
そんなときのために、自分なりのマイルールをいくつか決めています。
- 5分だけでも机に向かえばOK
- ラフスケッチを1分描けたらいい
- ピンタレストで好みを絵を探すだけでヨシ
そう思うようになってから、絵に対するハードルが下がるのを感じました。
関連記事:自分の好きな絵柄や画風を見つけるためにしたこと3つ
まとめ
今回は、絵が進まないときの対処法についてお話してきました。
絵が進まないときは、タスクをとことん小さくして負担を減らしてあげることがおすすめです。
やることが具体的になるほど作業が始めやすくなり、集中しやすくなるかと思います。
何か参考になればうれしいです。
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