「描かないといけないのに、どうしても描く気になれない」
そんな日が私にはよくありました。
身体が重く、心もどんよりして何も手につかないのです。
それが実は、腸の不調からくるものだったと気づいたのは、だいぶ後になってからのこと。
腸の不調はいろんな要因があるけれど、多くはふだんの食事の影響が大きいそうです。
なので、日々の食事を少しずつ見直してみました。
すると不思議なことに、腸内環境が整ってくると、少しずつ気力も戻り、また自然と絵が描ける日が増えてきたのです。
今回は、そんな「お腹と創作意欲の関係」について、私自身の体験をもとにお話ししてみたいと思います。
お腹の調子がいいと創作活動がはかどる?

もともと、私は胃腸が敏感なほうでした。
腸はかしこく繊細な器官なので、ぐるぐると同じようなことを悩み、緊張しやすい自分は腸にもプレッシャーをかけてしまいがちだったのでしょう。。
ずっとおなかの調子がよくない日が多かったのです。
そんなときは、身体も重くメンタルもどんよりして何も手につかなくなってしまい、絵も描けないことがほとんどでした。
でもあるとき、腸について学ぶうちに「セロトニンの9割は腸でつくられる。腸が不調だと心や気分にも影響が出てくる」そんなことを知りました。
たしかに、便通がいいときは心が穏やかで気分はすごくいいし、絵も進む。
でも、便秘が続くと、どこか落ち着かずイライラしがちでした。
「もしかしたら、絵が描けないのは心よりも腸の調子がよくないというサインなのかも」と思い、おなかの調子を整えることの大切さを意識するようになりました。
お腹を整えるためにしている食事や習慣

腸を整えるためにいろんなことを試してきました。
とくに私はIBS、SIBO、リーキーガットといったものも抱えていたので、腸に負担をかけるものをさけつつ、腸を癒してくれる食べ物を摂ることを意識しました。
▼具体的に私が取り入れているものはこんなものです。
- 生姜パウダーを白湯にいれる
- 雑穀ごはんを主食にする
- 一日一回は野菜たっぷりのスープを飲む
- 亜麻仁油、ココナッツオイルなど腸にいいオイルをとる
- 手作りのオートミールクッキーをおやつ代わりにする
- プロバイオティクスのサプリメントを一日一回のむ
- 水溶性食物繊維のパウダーを補助的に使う
- クエン酸マグネシウムのサプリメントをとる
大まかにこんな感じ。
とくに、腸内細菌のエサになるものを食べること、おなかを温めることは効果的でした。
人の体質はそれぞれなので、合うかどうかは試してみないとわからないというのがむずかしいところです。
なので自分の身体で実験する感覚を持ちつつ、自分の身体がどう変わるのかをただ観察する意識で気軽に試してみるのがおすすめです。
また、健康法はムリなく続けられるものを選ぶのが大事だと思っています。
日々の習慣が身体をつくったり、何かをプラスするよりもやめるほうがお金もかからないし、身体にとってラクだったりするからです。
▼私が腸の負担を減らすためにできるだけさけているもの。
- 小麦製品・砂糖・乳製品
- 市販のお菓子
- 添加物の多いもの
- 肉のたべすぎ
- 高FODMAP食品で合わないもの(玉ねぎ、さつまいも、ニンニク、ごぼうなど)
小麦や砂糖は、中毒性があるのでやめるのはかなり大変かもしれません。
でも、小麦の代わりにオートミール、砂糖の代わりにメープルシロップなど別のモノを用意しておくとストレスも少ないと思います。
私が効果を感じた腸ケアについては、【薬に頼らない便秘対策】20年以上悩んだ私が毎日スルッと出るようになった習慣でお話しています。
腸が整うと、描ける日も増えてきた!

お腹の調子が整ってくると、おだやかに過ごせる日が増えてきました。
腸が心地いいと、脳も幸福感を感じやすくなるのだと思います。
また、ふだんの創作にもいい変化がありました。
絵のアイデアを考えるときも、自然と没頭できるようになったり、絵を描く時間の密度がグッと上がるのを感じます。
体調がよくなり、心が安定してくると創作意欲が高まるのかもしれません。
もちろん、うまく描けない日もたくさんあるけれど、ラフを描いたり、色を重ねたり「絵を描くことが楽しい」と思える日が増えてきたのを実感しました。
腸のケアでおすすめしたい本3選

腸のケアってどうすればいいのか。そもそも腸のことをよく知らない。
お腹の不調を抱えていても、知識がなかったので病院に頼ってばかりでした。
たぶんこのままだとずっと薬を飲むだけで根本的な部分は何も変わらないと思ったのです。
そこで私は、とりあえず腸に関する本を探して読むことから始めました。
とくに読んでよかった本を3冊ご紹介します。
気になる本があれば、ぜひチェックしてみてください。
▼『新しい腸の教科書』(江田証:著)
基本的な腸のことがわかりやすく書かれています。イラスト付きで読みやすい。
▼『腸すごい!医学部教授が教える最高の強化法大全』
人生は腸次第だと思えるほど、腸内細菌を思いやる気持ちが大切なんだと学んだ一冊。
▼『自分で治す過敏性症候群の本』
IBSを食事で改善したい方におすすめです。低FODMAP食について紹介されています。
さいごに
腸のケアは、自分の身体と向き合うことでもあり、自分のしたいことや理想の暮らしをすることにもつながると思います。
腸の調子がいいとそれだけで気分よく過ごせたり、創作意欲も高まったりするからです。
もし、最近、描く気になれない日が続いているなら、無理をする前におなかの調子を少し気にかけてみてください。
それがきっかけで、また描ける日が戻ってくるかもしれません。
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