「働くのは想像よりもずっと大変だった。。」
新卒で就職したけどフルタイムで働けずに1年ほどで退職したときの話です。
こんにちは、まゆです。
私にはHSPという気質があります。
※HSPとは一般的に繊細、敏感と言われる人たちが持つ「気質」のことです。
自分はどこか周りの人と感覚が違う気がする。
すぐに落ち込むし心の浮き沈みが激しく、感覚が敏感。。
そう感じることが多く、漠然とした生きづらさのようなものを感じていました。
10ヵ月間内定0だった就職活動
私は絵ばかり描いているような美大生でした。
マイペースに生きていたため就職を考え始めたのは、
大学3年の後半くらいからだったかと思います。
もともと超内向的でかなりの人見知りでした。
興味の対象は絵を描くことくらい。
芸術分野くらいしか適性がなかったし、一般的な職業には全くと言っていいほど興味を持てなかった。
そのため応募するまでにも至らず自分は社会不適合者なのか?とも思いました。
ちなみに職業適正テストのようなものでは「家庭人」と出てきた、、笑
(確かにずっと家にいても飽きないし、イメージとしては合ってるかも。。)
でも、とりあえず社会に出てみたかったのです。
就職活動はなかなか苦戦しましたが、
大学4年生の1月になって初めて1社から内定をもらえました。
大学卒業後は内定を頂いた会社へ入社する
大学卒業後は、そのまま内定をくれた会社に就職しました。
しかし、実際に入社して1ヶ月で正直続けていくのは無理なんじゃないかと感じ始めます。
働き始めてかなりつらいと感じたことが、
- 毎日外に出る必要がある
- 毎日朝早く起きないといけない
- 一日8時間も働かないといけない
- 5日連続勤務
- 人と長時間同じ空間にいること
- 業務以外の会社のイベント
- 満員電車での通勤
- 好きなことをする時間が十分に持てない
- 休憩しにくい環境
- 休みが少なすぎる
- など
こういう部分がかなり辛かったです。
月に一度も休まずに行けたのは入社したての4月くらいです。
学生の頃からibs(過敏性腸症候群)の症状にも悩んでおり、毎日会社に行くだけで負担になっていました。
私には働いた時間と同じくらいかそれ以上に休む時間が必要でした。
でも、会社員という働き方は大抵連続勤務になるのでむずかしいですね。
そして、満員電車に毎日乗らないといけなかった。
これは耐えられなかったです。(ちなみに私のところは女性専用車両でしたが、それでもギュウギュウ詰めなので)
そして、私の体力と精神力は就業時間まで保たなかったこと。
就業時間は18時だったけど、16時までで手一杯でした。
毎日限界を超えていました。
そんなこんなで入社半年経ってから会社側には退職の意思を伝えました。
そこで会社側は私の今の悩みを改善しようと配慮してくれました。
具体的には、
- 電車が込まない時間帯に出勤時間をずらしたらどうか
- 勤務時間を減らしてみてはどうか
こんな提案をしてくれました。
本当にありがたかったです。
※もし、仕事そのものは好きで自分に合っていて環境がだけがつらいならこうした相談を会社の人に話してみると何か対応してもらえるかもしれません。
私はそこですぐに辞めることを考え直しました。
実際にはそれでだいぶ楽になったのです。
もちろん勤務時間も減ったため社員ではなくなったし、給料も減りましたが、私はお金よりも心身ともにゆとりある暮らしを優先させたかった。
しかし、続けていくにつれてやっぱり根本的な部分は変えられません。
在宅ワークができるような職種ではなかったので毎日外に出て人と一緒にいなければならない。
この環境は私にとっては大きな負担でした。
ただ心をころして毎日会社に行くことだけ考えるなんて悲しいし、会社にも申し訳ない。
そんな気持ちが日に日に増してきました。
会社が嫌というわけではなくそもそも毎日外に出て他の人と一緒に長時間働いて、本当にやりたいことでもないのにやらなきゃいけないのが苦痛でした。
だから転職も考えられない。
毎日会社に行くことそのものは変えられないから。
じゃあ、会社を辞めてどうやって生きていくのか。
これからどうしたらいいのか。
地元に戻ってアルバイト生活をするのか。
もうどうしていいのかわからずこれまでの人生で一番悩みました。
心が沈んでいたときに元気をくれたもの
そんなときにふと絵を描きたくなりました。
現実逃避みたいなものでした。
昔から大好きだった絵を好きなように描きたいという思いが湧いてきました。
100円ショップでキャンバスを買ってきて、手元にあったアクリル絵の具で好きなように絵を描いた。
絵を描いている時は、本当に楽しくて、自分のままでいられる気がした。
キャンバスにペタペタ絵の具を載せている感覚が心地よく、沈んでいた心が少しずつ浄化されていくのを感じました。
私はその時、
このままじゃいけない、せっかく雇ってくれた会社にもわるいし、自分の人生だから好きなことしていきたい。
絵を描いて暮らしたい。
そう思いました。
そしてようやく会社を辞めました。
会社を辞めてその後は・・・
会社を辞めてすぐに地元にある実家に帰りました。
朝起きる時間も自由、出かけなくていい生活。
自分の居場所を作ってくれた親には感謝しかありません。
私は無職になりこれからどうしたいのかじっくり向き合う時間ができました。
会社に入ったけど多大な迷惑をかけてしまったし、辞めた当初は毎日申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
しかし、会社員という働き方を経験できたのはすごくありがたいことでした。
実際に身をもって体験できたからこそ「私にはどうしてもフルタイムで働くことはムリだ」と感じられたからです。
無職になり、じっくり自分と向き合うことで「本当にしたいこと」が見えてきました。
どんなこともプラスに捉えることが未来をよくしてくれます。
これからどんどん好きな絵を描くようになり、本も毎日読むようになりました。
人生はいくらでもやり直せる、私はそう思います。
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