頭の中にある空想世界を描きたいけど、どうにも手が止まってしまう。
イメージが形にならず、うまく描けない。そんなことはありませんか?
題材が目の前にあるわけではないので、絵として形にするのはなかなかむずかしい部分がありますよね。
いきなりキャンバスに描くのはハードルが高い…
そんなときは、まずイメージを「形」にするために、ラフスケッチを描いてみるといいかもしれません。
この記事では、アクリル画を描いている私が実際にしている、空想世界をラフスケッチで形にしていく方法をお伝えします。
「これならできるかも」「やってみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。
空想画にラフスケッチがおすすめな理由

ここでは、空想画にラフスケッチがおすすめな理由を3つ紹介します。
①頭の中の空想を見える形にしやすい
頭の中にある空想はぼんやりしていて、どう描いていいのわからないものです。
でも、そのあやふやなイメージをまずは外に出してみることが大切。
とりあえず、シンプルな線だけでもいいので目に見える形にしてみると、そこから発想が広がったり深まることがあります。
②らくがき感覚で気軽に描ける
ラフスケッチは、紙と鉛筆があれば描ける手軽なものです。
本番の絵と違い、緊張感がないのでのびのび描きやすい。
らくがき感覚で思い浮かんだものをそのまま出す感じで描いてみるとそれが新しい発想やモチーフの発見につながります。
③手を動かすことでイメージが広がる
頭で考えているだけでは、なかなか形にならないこともあります。
でも、手を動かしているうちに、思いがけないアイデアが浮かぶこともあるし、役に立ちそうもない落書きでもそれが絵のネタになることもあったりします。
ラフスケッチで描きながら、絵の方向性を見つけていく。
そんな描き方もおすすめです。
ラフスケッチを描くときに使っているもの

ここからは私がラフスケッチを描くときに使っている道具などを紹介します。
身の回りにあるようなものばかりなので、気軽に試したい方に。
私が使っている道具
ふだんラフスケッチを描くときに使うものをのせておきます。
・A4用紙(見比べたりしやすいので便利)
・6Bの鉛筆(濃淡をつけやすく、明暗のイメージがしやすい)
・色鉛筆(色を付けたいときに)
▼ふだん愛用しているもの。
ラフスケッチは、気軽に描けるA4用紙を使っています。
ラフを描いた別の紙と見比べたいときにA4用紙は便利でした。
らくがきを描いたいらない紙は気軽に捨てられるのでその点もラクなところ。
6Bの鉛筆は芯が柔らかく少しの力で濃い色が出るので描きやすいです。
しっかり色がのると、不思議と絵のイメージがしやすくなるので愛用しています。
また、背景部分などに濃淡もつけやすいのでおすすめです。
まずは白黒で描いて、そのあと色を付けてみるとイメージが広がりやすくなります。
絵具よりも色鉛筆だと気軽に色をつけやすいかと思います。
ラフスケッチで空想世界を広げる3つの描き方

ラフスケッチで空想世界を広げるといってもどう描いていいのかわからない。
そんなときに私が試している描き方を3つ紹介します。
どんな視点で描くか、何から描くかで発想も変わってくるので面白いと思います。
①「モチーフ」から描く
まずは好きなモチーフを一つ描いてみます。
たとえばクジラ、きのこ、星、鳥、犬、りんごなど頭に思い浮かぶものをラフな感じで描いてみてください。
ひとつ描き始めたら、手が動くままにします。
別の好きなモチーフやアイテムなどを追加してもいいし、自分だけの架空の生き物を描いても空想のイメージが広がりそうですね。
②「風景」から描く
どこかの風景から描いてみるのもいいですね。
たとえば、大きな月を背に飛ぶ魚、真夜中のパーティー、不思議な形のお店が並ぶ街などを具体的な風景を描くことで世界観が固まりやすくなります。
実際にある風景に空想的な要素(空を飛ぶ魚、浮かぶ島など)を加えてみるのも独創的な絵ができそうですね。
③「ストーリー」から描く
空想が好きな人はきっと物語を妄想するのも得意だと思います。
ひとつのストーリーを絵として表現する方法も楽しそうです。
たとえば、ある日、空想の街にいろんな色の飴玉を売っているお店があって、その飴玉には空を飛べる魔法や髪色を変える魔法が込められている、その店主はこんな外見で。。。
というような自由に想像してみて、文字から絵にしていくのもユニークな作品ができそうですよね。
まとめ
今回は、空想世界を描くためのラフスケッチについてお話してきました。
- 空想を絵にするには、ラフスケッチでイメージを広げる
- うまく描こうとせず、まずは手を動かしてみる
- 楽しみながら、自分だけの世界を育てていく
ラフスケッチは落書き感覚で自由に描けるのが魅力。
うまく描く必要はないので、まずは気楽に描いてみてください。
きっと、あなただけの世界が少しずつ形になっていきます。
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